都市型音楽フェス「サマーソニック2018(SUMMER SONIC 2018以下、サマソニ'18)」が8月18〜19日、千葉県千葉市のZOZOマリンスタジアムと幕張メッセで開催された。この夏は連日記録的な猛暑続きだったが、当日は暑さが一段落し、終日涼しい風が吹く過ごしやすい天候の2日間だった。
来場者のコーディネートは、都市型音楽フェスだけあって他の音楽フェスと比較しても特にファッション性が高い。タンクトップにショーツの夏らしいスタイルから、ロングスリーブにワンピースを合わせた秋を感じさせるスタイルまで多種多様。例年通りブラックのアイテムを取り入れたストリートやモードのコーディネートはもちろん、これまでのフェスファッションで見かけることが少なかった「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」や「ジル・サンダー(JIL SANDER)」といったハイブランドの着用者も目立った。
またここ数年で利用者が爆発的に増えているサコッシュやウエストポーチ、ショルダーバッグなどのミニバッグは、手軽さが求められるフェスファッションにおいて不動の地位を確立したようだ。
今年は17年ぶりに出演したヘッドライナーのベック(BECK)をはじめ、現代の音楽シーンをけん引するラッパーのチャンス・ザ・ラッパー(Chance The Rapper)、イギリスを代表するメタルバンドのブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン(Bullet For My Valentine)、サウス・ロンドンが生んだ天才シンガーソングライターのトム・ミッシュ(Tom Mish)、新世代R&Bシンガーのケレラ(Kelela)、back number、キュウソネコカミら、国内外の100組近いアーティストがライブやDJを披露。初日のメーンステージに登場した白い仮面が特徴的なDJで音楽プロデューサーのマシュメロ(Marshmello)が、先日急逝した同じくDJで音楽プロデューサーのアヴィーチー(Avicii)に追悼を捧げ彼の楽曲をプレーするなど、感動的な場面もあった。
主催者クリエイティブマンの発表によると前夜に行われた「ソニックマニア(SONIC MANIA)」は3万人、「サマソニ'18」は1日目と2日目それぞれ各4万人の計8万人を動員した。