8月20日(現地時間)、ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで「2018 MTVビデオ・ミュージック・アワード(2018 MTV Video Music Awards以下、VMA)」が開催された。1984年に始まった「VMA」は、米MTVがその年のベストミュージシャンやベストMVを決める一大ミュージックイベントだが、ファッションにおいても一大イベントだ。過去にはレディー・ガガ(Lady Gaga)が本物の肉を使用したドレスで登場したり、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)とマドンナ(Madonna)がキスをしたりと、他のレッドカーペットイベントよりも奇抜なファッションで多くのセレブやアーティストが登場し、ハプニング的な話題が多いのが「VMA」の特徴でもある。
今年の「VMA」も例にもれず、奇抜なファッションとハプニングやゴシップがSNSを沸かせた。ファッションでは赤の過激なボディースーツと猫耳マスクを着用したモデルのアンバー・ローズ(Amber Rose)や、10代で「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」のドレスを着こなした姉妹デュオのクロイ × ハリー(Chloe x Halle)が注目を集めた。
ハプニングやゴシップではまず、ニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)が「VMA」の開催前日に自身のアルバム「クイーン(Queen)」が全米アルバムチャート2位だったことに対し、1位を獲得したラッパーのトラヴィス・スコット(Travis Scott)とその彼女であるカイリー・ジェンナー(Kylie Jenner)を「カイリーが宣伝したから」とツイッター上で批判。その後トラヴィスとカイリーの2人は、ミナージュから離れた席になるように主催のMTVに頼んだと情報筋は伝えている。さらにピンクカーペット(今年はレッドではなくピンクだった)上でもミナージュは、後から現れたカイリーに報道陣の注目をかっさらわれた。
しかし、会場でSNSの注目の的になったカップルはカイリーとトラヴィスだけではなかった。アリアナ・グランデ(Ariana Grande)と婚約者のピート・デヴィッドソン(Pete Davidson)は、電撃婚約発表後初めて公の場に共に姿を現した。アリアナが身につけていたブレスレットには2人のイニシャル“AGD”が施されており、すでに結婚しているのではないかというウワサにさらに火をつけた。曲「No Tears Left to Cry」で最優秀ポップ・ビデオ賞(BEST POP)を獲得したアリアナは、受賞ステージで「デヴィッドソンの存在に感謝」とコメントした。
また、ヒップホップグループ、ミーゴス(Migos)のオフセット(Offset)との子を出産したばかりのカーディ・B(Cardi B)は最優秀新人アーティスト賞(BEST NEW ARTIST)の受賞ステージで、くるくると巻いた毛布を抱えて登場。赤ちゃんをお披露目するのかと思いきや、中からトロフィーが現れるという演出で会場を沸かせた。
その他、最優秀ビデオ賞(VIDEO OF THE YEAR)と最優秀アーティスト賞(ARTIST OF THE YEAR)の2冠を獲得したカミラ・カベロ(Camila Cabello)の受賞発表時にプレゼンターがカミラの名前を嚙んでしまったり、パフォーマンスではポスト・マローン(Post Malone)とロックの大御所エアロスミス(Aerosmith)が共演を果たしたり、元祖メンズアイドルグループのバックストリート・ボーイズ(Backstreet Boys)が20年ぶりに「VMA」でパフォーマンスを披露するなど、今年も話題に事欠かなかった。