ファッション
連載 ミラノ・コレクション

なぜ最近ミラノから若い才能が出始めているのか?について

 ミラノは成熟したブランドが多くて、若い才能と出会うことは少なそう。そう思われがちなのですが、そんなことはありません。ここ数年、業界全体で次世代の担い手を育てようとアレコレと打ってきた施策が形になっています。

 「マルコ デ ヴィンチェンツォ(MARCO DE VINCENZO)」のように、LVMHがその株式を取得するなど、自身のブランドが評価されているブランドもあります。

[rel][item title="【ルック】「マルコ デ ヴィンチェンツォ」2016-17年秋冬ミラノ・コレクション" href="https://www.wwdjapan.com/collection/look/marco-de-vincenzo/2016-17-fw-milan-collection/" img=“" size="medium" font="medium"][/rel]

 アワード受賞をステップに成長している「コート(CO|TE)」もよいコレクションを見せてくれました。

 一方で、“表に名前は出てないけれど、アトリエでは若いおしゃれなスタッフが活躍しているに違いない”と、ショーを見ながら想像をするブランドも多いです。「マックスマーラ(MAXMARA)」がその代表格。両ブランドとも公式にはデザインチームによる発表となっていますが、最近の「マックスマーラ」はデザインの端々にフレッシュな感覚を見ます。

 今季の「マックスマーラ」のインスピレーションはバウハウス。ロシア・アバンギャルドの女性アーティストたちのパワーを服に取り入れました。そのデザインから、アートに詳しい、見た目もおしゃれな女子がデザインチームで働いていそう、と思うのは私だけでしょうか?ご存知の通り、「マックスマーラ」は世界中に店舗を展開するグローバルブランドです。“内緒だけど実は今も「マックスマーラ」で仕事をしている”と話す若いイタリア人デザイナーと会うたびに、巨大なアパレルメーカーである同ブランドは、イタリア・ファッションのゆりかごのような存在なんだなと思います。

[rel][item title="【ルック】「マックスマーラ」2016-17年秋冬ミラノ・コレクション" href="https://www.wwdjapan.com/collection/look/max-mara/2016-17-fw-milan-collection/" img=“" size="medium" font="medium"][/rel]

次ページ:イタリアのファッション業界人たちの根底にあるのは「イタリア愛」

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。