韓国発のコーディネート投稿アプリ「スタイルシェア(STYLE SHARE)」がさまざまなブランド、ECサイトの商品情報を横断検索できる日本限定のショッピング機能を開始した。商品の購入は各ECサイトへ遷移する仕組みで、「スタイルシェア」がさまざまなECサイトの入り口として機能する形だ。既存の「スタイルシェア」は自身のコーディネート画像を投稿する、フォローしているユーザーの投稿を閲覧するなどのSNS的側面が強かったが、新機能はブランドを横断したアイテム・価格別の商品検索というECモール的な役割を持つ。
まずは約300のネットショップと提携し、100万点以上のアイテムをそろえた。「スタイルナンダ(STYLENANDA)」や「イムブリー(IMVELY )」「チュー(CHUU)」といった韓国ブランドが中心だが、日本のECサイトも扱う予定だ。掲載されるECサイトやブランドからは出店料、売り上げに応じた手数料を取らず、小規模ブランドでも出店しやすい環境を整えた。今後、出店ブランドからの広告掲載といった形での収益化を検討する。
「従来のファッション雑誌やキュレーションサイト、SNSに続くファッションプラットフォームの位置付けを狙う。オンラインショッピングの際にまず思い浮かべてもらえるようなサービスとして、日本国内で広く認知されることを目指したい」と同社。
日本では圧倒的なシェアをほこる「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」をはじめ、「ショップリスト(SHOPLIST)」や「ロコンド(LOCONDO)」などファッションに特化したECモールがすでに数多くあるが、「スタイルシェア」の新機能は各ブランドの自社サイトへの送客をするという点で既存ECモールとは異なる。むしろ、今年インスタグラムが日本で開始した“ショッピング機能”に似た仕組みといえるだろう。