RIZAPグループは子会社の夢展望(大阪府池田市、濱中眞紀夫・社長)を通じて、住友商事傘下の住商ブランドマネジメント(東京、川部将士・社長)の全株式を10月下旬に取得する。買収金額は5億500万円。住商ブランドマネジメントは女性用のシャツ・ブラウスが主力の「ナラカミーチェ(NARACAMICIE)」とハンカチやバッグで知られる「フェイラー(FEILER)」の2事業を展開しているが、株式譲渡に先立って「フェイラー」は別会社に移管する。夢展望は「ナラカミーチェ」を取得して、同ブランドが手薄だったECでの販売拡大などを推進する。
「ナラカミーチェ」は国内で77店舗を運営しており、18年3月期の売上高は約32億円。このうちEC経由の売上比率は15%に留まっており、EC専業アパレルである夢展望のプラットフォームや知見を活用することで成長を見込む。
今年6月にRIZAPグループに転じた松本晃COOは8月の決算会見で、「今後はM&Aも大型化させ、収益性を高める必要がある」と語っていた。今後もネット通販のノウハウを生かしたマルチブランド戦略が進む可能性がありそうだ。