ファッション

「ザラ」六本木店が移転・増床オープン 実店舗とECの融合をどう進める?

 「ザラ(ZARA)」は30日、旗艦店の一つである六本木店を、六本木ヒルズ内で移転・増床オープンした。新ショップはハリウッドプラザの1、2階で、売り場面積は約1300平方メートル。フルラインアップがそろい、これまでECのみで販売していた新生児向け商品のカテゴリー“ミニ”をアジアで初めて実店舗で扱う。実店舗とECとの相互送客にも引き続き力を入れる。

 ウェストウォークの1、2階にあった店舗から移転した。移転前の売り場面積は約900平方メートル。跡地には10月下旬にビームスが旗艦店をオープンする。

 新ショップは1階がメンズで、メーン入り口となる2階がウィメンズ。最新コンセプトの内装を採用し、ウィンドーを思わせる長方形の骨組みのような什器や、レジの背面の大きなLEDビジョンなどが特徴だ。ウィメンズフロアの試着室は9室から24室に増やし、試着待ちの時間を軽減。外国人客が多い立地のため、販売員の9割がバイリンガルという。

 “ミニ”では、0~12カ月向けのロンパースやおくるみ、スタイなどがそろう。12カ月~4歳児までの“ベビー”も充実する。“ミニ”と“ベビー”の売り場には、荷物を増やしたくない子連れのママ客などに向けて、自由に使えるタブレットスタンドを設置。店頭からECサイトに送客し、実店舗とECとの融合を進める。

 ウィメンズでは、今秋冬のトレンドのチェック柄やスカーフ柄のアイテムを充実、メンズはカジュアルからスーツまでそろう。

 「ザラ」は、移転前のショップが閉まった5月から新店オープンの前日まで、六本木ヒルズのノースタワーにショールーミングに特化したポップアップストアを開き、話題になっていた。

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