9月1日付でオンワードホールディングス常務執行役員に、村田昭彦・元ベイクルーズ上席取締役が就任する。村田氏はセレクト大手のベイクルーズでEC事業を率いてEC売上高を5年で5倍に拡大させた実力者だったが、今年1月に退職しており、去就が注目されていた。オンワードHDではデジタルトランスフォーメーション担当になる。村田氏は明治大学卒業後に新卒でオンワード樫山に入社しており、久々の古巣復帰になる。
村田氏は1990年に明治大学卒業後にオンワード樫山、ネットプライス、カフェグローブ・ドット・コムを経て、2007年にベイクルーズに入社。EC事業の担当役員として12年8月期に58億円だったEC事業の売上高を年率30〜40%で拡大させ、2017年8月期には前期比3割増の280億円にまで引き上げていた。早くからエンジニアリングを内製化し、会員や在庫情報を統合。自社ECを起点にしたオムニチャネル施策を積極的に行ってきた。
一方のオンワードHDも経済産業省出身の保元道宣・社長の指揮の下、この数年でEC事業を急成長させている他、スーツのD2C(Direct to Consumer)ブランド「カシヤマ ザ・スマートテーラー(KASHIYAMA THE SMART TAILOR)」をスタートするなど、事業のデジタル化を猛スピードで拡大していた。