ファッション

バロック運営のパリ発ブランド「アエヴェス」が休止

 バロックジャパンリミテッドが運営する「アエヴェス(AEVES)」が、2018-19年秋冬シーズンをもって休止する。理由について同社は、「デザイナーとの契約が終了したため」としている。

 「アエヴェス」は16年春夏に、パリ在住の元「コムーン(COMMUUN)」デザイナーの古舘郁クリエイティブ・ディレクターを起用。国内ヤングを中心に展開してきた同社が、新しい“本物志向の大人向け”ブランドとしてスタートした。17年春夏には、セレクトショップや百貨店での期間限定ショップを続々オープンし、その後もエストネーションなどで卸中心に販売。同8月には伊勢丹新宿本店2階のアーバンクローゼットに初の常設スペースを設けた。

 バロックはブランドの商標権を持ち、運営を行っていたが、企画・デザインは古舘クリエイティブ・ディレクターが拠点とするパリで続けていた。ブランド立ち上げ前に村井博之・社長は、「欧州は洋服文化の原点なので、研究開発拠点として活用していきたい」と語っていた。バロックの大人ブランドでは、3.1フィリップリム・ジャパン元PRマネジャーの下中美穂子クリエイティブ・ディレクターによる「ハウスコミューン(HOUSE_COMUNNE)」が18年春夏で終了した。

 古舘クリエイティブ・ディレクターは1976年横浜生まれ。98年に文化服装学院を卒業後、ロンドンのセント・マーチン美術大学に留学。2003年の卒業コレクションがイエール国際モードフェスティバルで日本人初受賞。パリに拠点を移し、「アン ヴァレリー アッシュ(ANNE VALERIE HASH)」でキャリアを積んだ後、05年に堀海斗と共に「コムーン」を設立した。ANDAMなど多数受賞した。12年に「コムーン」を休止し、15年から「アエヴェス」を手掛けていた。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。