ファッション

硬直するファッション・システムを揺さぶるのは誰だ!?

今気になる言葉“ユース”

 パリコレがザワついています。明らかに新しい流れが始まっています。「ヴェトモンVETEMENTS)」がその先鞭を切っていますが、他にも気になるネクスト・ブランドが出てきており、特に初日が面白いです。

 特に「コーシェ(KOCHE)」のショーにグッと来ました。会場は、インド系やアラブ系の店が集まる生活感溢れるの商店街です。オールスタンディングで人垣でランウエイを作ります。私が立ったのはインド系の床屋の前で、ハサミを手にした床屋さんがお客さんの髪を切りながら外の様子を気にしていました。

 音楽が鳴り、雑踏をモデルが速足で歩き抜けると、会場には高揚感が生まれ、景色が一変。人種も背格好もバラバラなモデルがクチュールワークを駆使した服を着て登場しました。終わって会場を出るとバックステージに向かって公道を歩くモデルたちに、パンケーキの屋台のおじさんが「無料にするよ!持っていきな!」と声をかけたりしていて、地に足が着いたハッピー感満載です。

 そんな「コーシェ」を始めとする初日のショーの詳細は、下記からどうぞ。ここ数年、若手デザイナーを追いかけてきた薮野記者がリポートします。

[rel][item title="パリコレ開幕 初日はストリートの感覚を持った実力派若手ブランドが躍進 TEXT BY JUN YABUNO" href="https://www.wwdjapan.com/fashion/2016/03/02/00019810.html" img="https://www.wwdjapan.com/fashion/files/2016/03/02/160302-pfw-001.png"][/rel]

 初日組と言えば「アンリアレイジ(ANREALAGE)」。今回も面白い仕掛けで観客を引き込みました。会場入り口で英語を話す若い女性が友人に向かって「『アンリアレイジ』のショーが一番好き。前回は携帯を使ってね〜」と一生懸命説明をしていました。パリの街に「アンリアレイジ」が馴染んできてその存在が当たり前になってきています。

[rel][item title="【レポート】「アンリアレイジ」2016-17年パリ秋冬 現代社会における「ノイズ」は本当に不必要?切り捨てられるものに意味を与えるコレクション TEXT BY ATSUKO IMOTO" href="https://www.wwdjapan.com/collection/report/anrealage/2016-17-fw-paris-collection/" img=""][/rel]

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