東急電鉄はオフィスとホテル、飲食店、物販、ライブハウス、多目的スペースなどの大型複合ビル「渋谷ストリーム」を9月13日にオープンする。渋谷駅の南側にオープンする同施設は、地上35階・地下4階、延床面積11万6000平方メートルで、グーグル日本法人の本社が入居するオフィスを中心に、渋谷駅と直結する2階には駅の南側とつながる通路を作り、話題の飲食店が通路沿いに並ぶ。南側に抜ける渋谷川を渋谷区と官民一体で整備し、代官山方面に抜ける遊歩道も作った。「渋谷ストリーム」から渋谷川沿いに600mほど離れたホテルなどの複合施設「渋谷ブリッジ」も9月13日以降に順次テナントがオープンする。本日5日、メディアや関係者に内部を公開した。
髙橋和夫・東急電鉄社長は「谷状の地形である渋谷を回遊できるよう、駅と直結した大型商業施設が完成することで、まずは南側の回遊性と利便性を上げることができる。カオスやゴチャゴチャ感と表現される多様性のある渋谷の良さを生かしながら、渋谷を軸にしたまちづくりをさらに強化したい」と語った。東急電鉄は渋谷駅を中心に、周辺に点在する代官山や原宿、表参道などのエリアを遊歩道や商業エリア開発などでつなぐ“グレーター渋谷”構想を掲げており、「渋谷ストリーム」の開業で代官山につながる渋谷駅南側の回遊性を高める。
駅と直結した2階にはベイクルーズグループが飲食業態で「シティショップ・ピッツァ(CITYSHOP PIZZA)」とロブスターロール専門店の「ルークス ロブスター(LUKE’S LOBSTER)」の2店舗を出店する。商業施設エリアになる1〜3階には他に、トランジットジェネラルオフィスが手がけるバルセロナの人気パエリア店「チリンギート エスクリバ(XIRINGUITO Escriba)」を出店している。
オフィスフロア(14〜35階)にはグーグル日本法人の本社が入居する他、4〜6階には収容可能人数700人、面積250平方メートルのライブハウスもオープンする。
渋谷川の先にある「渋谷ブリッジ」では、中規模ホテルの「マスタードホテル(MUSTARD HOTEL)」が9月13日に、10月1日には保育園がオープン。オフィス部分にはクリエイティブディレクターの嶋浩一郎氏が率いる博報堂ケトルや映像制作会社のフラッグが入居する。
大阪を拠点にするザ・ダイニングの新業態「バール ア ヴァン クロワゼ(bar a vin croisee)」は、「小さなタバスにすることで手頃な値段で本格フレンチを提供したい。駅とつながる通路沿いなので、流動客に期待したい」と高橋希輔マネージャー。
店舗一覧は以下の通り。
1階
墨国回転鶏料理/ザ・グレート・バーガー・スタンド(THE GREAT BURGER STAND)/ジーエイチ エスニカ(GH ETHNICA)/レモネード バイ レモニカ(LEMONADE by Lemonica)/ビストロ るぅぱん SAKABA & CAFE
2階
スターバックス コーヒー/酢重正之 INDIGO/ディーン & デルーカ カフェ(DEAN & DELUCA CAFE)/バール ア ヴァン クロワゼ(bar a vin croisee)/かつおとぼんた/スパイス リップ/ペタロ(Petalo)/ルークス ロブスター(LUKE'S LOBSTER)/アンティカ フォルネリア バイ エリオ(ANTICA FORNERIA by ELIO)/ミート タバーン 煮込みや四兵衛/バイキング シュウ(BaKING SHU)/シティショップ ピザ(CITYSHOP PIZZA)/チキンキッチン(CHICKEN KITCHEN)/土鍋炊きごはん なかよし/プレッセ シブヤ デリ マーケット(Precce SHIBUYA DELI MARKET)
3階
チリンギート エクスリバ(XIRINGUITO Escriba)/圓 弁柄/串亭/スシ トウキョウテン(SUSHI TOKYO TEN)/大連餃子基地 DALIAN/鐵板台所/ワインのるいすけ/なかめのてっぺん/クラフトビールタップ