ケリング(KERING)は中国語圏プレジデントに、中国のオークションハウス、クリスティーズ(CHRISTIE’S)のジンチン・サイ(蔡金青、Jinqing Cai)会長を9月10日付で任命した。クリスティーズはフランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)=ケリング会長兼最高経営責任者(CEO)一族のプライベート投資会社、アルテミス(ARTEMIS)の傘下だ。
ピノー会長兼CEOは今回の人事を「われわれのさらなる中国語圏への長期取り組みを示している」としている。ケリングは「グッチ(GUCCI)」の中国初店舗を1997年にオープンして以来、現地のパートナーと提携しビジネスの基盤を築いてきた。
中国・北京出身のサイ新中国語圏プレジデントは米ウェルズリー大学と米プリンストン大学で学位を取得。北京のPR会社ブランズウィック(BRUNSWICK)の設立に参画し、越境取引を担当していた。メディアとエンターテインメント業界の投資会社での経験もある。2016年にクリスティーズの会長に就任。今後もクリスティーズのアジア諮問委員会代理会長として同社にとどまる。