アングローバルは、東京・南青山のアングローバルショップ(ANGLOBAL SHOP)跡地に、セレクトショップ「ザ ライブラリー(THE LIBRARY)」をオープンした。今春出店した自由が丘店、天神店、京都バル店、神戸バル店に続く5店舗目。「もともと多店舗展開を目指している業態ではないが、今春の立ち上げ以来、想定していたターゲット層を掴んでおり、売上高も計画通りに推移している」(中田浩史アングローバル取締役)ことから、出店を決めた。
「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」「MHL」「サンスペル(SUNSPEL)」などのアングローバル取り扱いブランドや、同社が今春スタートしたウィメンズブランド「イレーヴ(YLEVE)」を品ぞろえの軸とする。そこに食器や書籍、雑貨類を中心に買い付け品を差し込む。
単に物販をするだけでなく、店舗に併設された中庭で、今後は定期的に食関連や書籍などのワークショップ、トークショーなどを開催する。毎シーズン作るカタログも、商品を載せるだけではなく、読み物として楽しんだり、壁に飾ったりできるような内容に作り込み、顧客との深い関係作りに生かしている。
今春出店した店舗は、全て「マーガレット・ハウエル」からの業態転換だった。セレクト業態に変えたことで、「マーガレット・ハウエル」時代の顧客を維持しつつ、新規客も開拓することができているという。表参道店は、アングローバルショップが2018年春夏をもって全19店を閉鎖したことから、その店舗を業態転換した。他のアングローバルショップは、アングローバルと同じくTSIホールディングス傘下のアナディスの「アンシェヌマン(ENCHAINEMENT)」などに転換している。