ロンドンを拠点に絵画やファッションデザイン、音楽、インテリア、パフォーマンスアートなどマルチに活動するアーティスト、フィリップ・コルバート(Philip Colbert)の日本初の個展が、銀座の日動画廊本店で9月18日まで開催中だ。
1979年生まれのコルバートは、2014年にファッションとアートを融合したブランド「ロドニク・バンド(RODNIK BAND)」を立ち上げてキャリアをスタートし、その後絵画に活動を広げ、10年から制作している“纏えるアート”はロンドンの美術館テート・モダン(TATE MODERN)などにコレクションとして収蔵されている。「ディズニー(DISNEY)」や「ロレックス(ROLEX)」などと限定作品を制作するなど活動は多彩だ。
「私のカプセルコレクションがドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で販売されたことがある。アメリカの『WWD』の表紙を飾ったこともあるよ」と、個展に合わせて来日したコルバート。初の東京展開催について、「東京は大好きな街で、多くのインスピレーションを得た。初めて個展開催の機会を得て、うれしく思っている」と語った。
同展では、新作約10点を展示している。彼の作品の特徴はポップ・アートの影響と真っ赤なロブスターが登場すること。「子どものころからロブスターを描くのが好きで、まわりの人から“ロブスターマン”と呼ばれるようになった。私の分身のようなものだ。自分のアートをファッションや音楽など他のジャンルに落とし込むことを楽んでいる」と話す。会場ではロブスターモチーフのTシャツやフィギュアが販売されている。
コルバートの作品は現在、上海の宝龍美術館(POWER LONG MUSEUM)で開催中の「WAVELENGTH: RESET」展でも展示中(10月8日まで)で、来年6月は露モスクワのマルチメディアアート美術館(MULTIMEDIA ART MUSEUM)に出展を予定しているという。
■PHILIP COLBERT NEW PAINTINGS
日程:9月4日〜9月18日
時間:平日10:00~19:00、土・祝日11:00~18:00
定休日:日曜日
場所:日動画廊本店
住所:東京都中央区銀座5-3-16