日本ロレックスは10月31日、ロレックスグループのファミリーブランド「チューダー(TUDOR)」の日本展開をスタートする。年内に最大5店舗の百貨店に売り場を設ける。同ブランドの時計はこれまで、並行輸入業者が「チュードル」と呼称して販売してきた。ブランド名の発祥とされる15〜16世紀にイギリスで絶対王政を確立した「チューダー朝」の名前に沿うべく「チューダー」として、正規流通のビジネスに臨む。
「チューダー」は、「ロレックス(ROLEX)」と開発にまつわるノウハウを共有しながら、より手頃な価格帯で時計を販売する。日本ではダイバーズやGMTなどハイスペックなプロフェッショナル・ウオッチを展開。メード・イン・スイスの商品は、ETA社のムーブメントを搭載した20万円台のエントリーモデルから60万円台程度までで、中心価格帯は30万〜40万円台。近年は自社開発&製造のムーブメントを搭載するマニュファクチュールブランドとしての性格を強める「チューダー」は、ハイスペックのスポーツウオッチブランドとして、またNATOストラップなどでファッションともリンクするブランドとして、絶対王者の「ロレックス」とは異なるポジショニングで市場を開拓する。
同ブランドは、1970年代まで日本でも展開。しかし日本ロレックス設立後の80年代以降、正規流通のビジネスは終了していた。「チューダー」は2007年、ブランドをリローンチし、欧米などへの進出をスタート。日本上陸で世界の主たるマーケットへの進出がほぼ完了する。
詳細は「WWDジャパン」9月17日号で。