ミラノとパリを通じて気になったのが個性的なヘアのモデルたちです。これまでモデルのヘアはアレンジが効くロングのダウンスタイルが主流でした。1シーズン、多ければ40以上のショーに出るモデルはランウエイでいくつもの女の“顔”とスタイルを演じます。ヘアメイクはそのイメージを決定付ける重要なパートです。だからヘアは、アレンジしやすいワンレングスのロングにしているモデルが主流です。
ところが、今季は様子が違いました。アレンジを効かせようのない個性的なヘアのモデルが、自身のスタイルのママでショーに登場するケースが多かったのです。
それではそのTOP3を発表しましょう。
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パッツン前髪" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/collection/2016-03-13/14391/2?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/160312-pfw-001.png" square=true size="small"][/rel]
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金髪ボウズ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/collection/2016-03-13/14391/3?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/160312-pfw-003.png" square=true size="small"][/rel]
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カーリーヘア" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/collection/2016-03-13/14391/4?r=next1" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/160312-pfw-005.png" square=true size="small"][/rel]
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第1位、パッツン前髪。
その代表格が写真左の彼女、キャサリン・ムーアです。
「ヴィオネ」のバックステージ PHOTO BY IKU KAGEYAMA
赤毛な上にショートかつ短い前髪。かなり個性的なヘアで、ランウエイにも基本的にこのママで登場し、「ヴェトモン(VETEMENTS)」の赤いベルベットのパンツスーツから「ロシャス(ROCHAS)」のロマンチックなシアードレスまでを着こなしていました。「サンローラン(SAINT LAURENT)」ではさすがに他のモデルと同じくなでつけたヘアで趣が違いましたが。不思議なのはこれだけ個性的なのに多くのブランドに馴染んでいたことです。
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[rel][item title="「サンローラン」2016-17年秋冬パリ・コレクション" href="https://www.wwdjapan.com/collection/look/saint-laurent/2016-17-fw-paris-collection/" img="" size="small" font="large"][/rel]
短い前髪は若々しさと意志の強さを感じさせます。“ユース”が一つのキーワードになった今シーズン。短い前髪は、デザイナーたちにもインスピレーションを与えたのでしょう。「クレージュ(COURREGES)」に登場した彼女も可愛いかったです。
PHOTO BY IKU KAGEYAMA
ちなみに、今回パリに同行した弊紙の若手記者もパッツン前髪でさかんにスナップ取材を受けていました。
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金髪ボウズ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/collection/2016-03-13/14391/3?r=next2" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/160312-pfw-003.png" square=true size="small"][/rel]
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第2位、金髪ボウズ。
左から「グッチ」、「ランバン」。いずれも2016年春夏コレクション 「グッチ」Photo by Davide Maestri (c) Fairchild Fashion Media 「ランバン」Photo by Giovanni Giovanni (c) Fairchild Fashion Media
先シーズンから急浮上の金髪ボウズヘアのモデルたち。ボウズかつ金髪ですから、強烈に個性的ですが、これが何と、ひとりではなく数人います。中でもルース・ベルはそのロックな髪型と相反する愛くるしい顔立ちで多くのデザイナーの心をとらえていました。先シーズン、「ランバン(LANVIN)」のトップで白シャツ&パンツのスタイルで登場し、「グッチ(GUCCI)」で黄色いパンツスーツを着こなしたモデルと言った方が分かりやすいかもしれません。
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なにせボウズですから、どんな服にもこのまま登場します。ボウズヘアのモデルの共通点は頭の形がきれいで、顔立ちも正統派で美しいこと。髪を伸ばしたらそれはそれで美しいのでしょう。「ヴィオネ(VIONNET)」のバックステージフォトグラファーの景山郁さんがとらえたワンカットをご覧ください。右の彼女も手入れが行き届いた金髪ボウズですが、横顔が美しく淡いブルーのドレスが似合っています。
PHOTO BY IKU KAGEYAMA
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金髪ボウズ" href="http://www.wwdjapan.com/focus/column/collection/2016-03-13/14391/4?r=next3" img="http://www.wwdjapan.com/admin/v2/wp-content/uploads/migration/160312-pfw-005.png" square=true size="small"][/rel]
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第3位、カーリーヘア。
Photo by Giovanni Giannoni/WWD (c) Fairchild Fashion Media
天然パーマをそのまま生かしたカーリーヘアも多く登場しました。カーリーというよりクルックルと言った方がしっくりくるくらい、カールの強いモデルが多数。もしかしたら天然ではなくパーマをかけているのかもしれまえんが、いずれにしても整えすぎず“無頓着”を気取るくらいが今季流です。「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」がエクスクルーシブで起用し、セカンドルックを飾ったドミニカ共和国出身のルイザナ・ゴンザレスもボリュームのあるカーリーヘアが印象的でした。
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そして、大活躍していたのがダマリス・ゴッドリー。彼女が登場すると場がパッと明るくなります。
PHOTO BY KIM WESTON ARNOLD
いずれも日本人女性がそのまま取り入れるのは難しそうですし、男性ウケは良くなさそう。それはさておき、個性的なヘアスタイルをそのままランウエイに登場させるデザイナーのマインドは共感できます。ヘアメイクは全体のバランスを決定づける重要なパート。全体的に服がフェミニン方向へシフトしているだけに、パンチが効いたヘアスタイルが求められているようです。
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