1976年創刊のカルチャー雑誌「スタジオ・ボイス(STUDIO VOICE)」(INFASパブリケーションズ)は9月20日、復刊後初となる音楽特集号を発売する。これまでクラブカルチャー特集やゼロ年代特集など独自の切り口と解釈で読者を引きつけてきた同誌による音楽特集だが、今号では世界的に台頭するアジア圏のミュージックシーンに迫っている。
誌面では上海のクラブ「ALL」を中心に独自の進化を遂げるベースミュージックシーンや、ローカルのアーティストを中心に急激な成長を見せるフィリピンの首都・マニラのインディーシーン、またユーチューブで驚異的な再生回数を叩き出すタイのヒップホップシーンなど、アジア各国のいまを現地取材を通して浮き彫りにしている。
さらに今号では本特集に合わせて、音楽ストリーミングサービス「スポティファイ(Spotify)」と連動したプレイリストを作成。アジア圏のアーティスト総勢24組が選んだ、世界にプッシュすべきアジアの楽曲144曲をリストアップしている。
いわゆる“辺境音楽”や“ワールドミュージック”にカテゴライズされない、アジア圏の最新の音楽的潮流を知るには最適の指南書になりそうだ。