世界最大のファッション素材見本市「プルミエール・ヴィジョン(PREMIERE VISION)」が9月19日、フランス・パリで開幕した。また、同日にBtoBのECサイト「プルミエール ヴィジョン マーケットプレイス(PREMIERE VISION MARKETPLACE)」をローンチしたと発表した。このECサイトは「プルミエール・ヴィジョン」の出展社のみが出店可能で、公開と同時にファブリックの出展企業を対象にサービスを開始し、レザーは2019年2月から、アクセサリーは同年9月からスタートする。
現在、サイトでは750社が紹介され、150社1000種類の素材のサンプリングが可能となっているが、中期的な目標として1500社10万点の素材データベースの提供を計画する。ジル・ラスボルド(Gilles Lasbordes)=「プルミエール・ヴィジョン」ジェネラル・ディレクターは「これによりサプライヤーにとってのビジネスチャンスが広がり、ファッションブランドにとっては、素材調達の利便性が高まる」と語った。またサイト内には、専用マガジンを用意し、トレンドの紹介や分析結果を提供する予定だ。
「プルミエール・ヴィジョン」はテキスタイルを中心に、ファスナーやボタンなどのパーツ、糸、プリント図案、レザー素材などファッションに関わるサプライヤーが世界中から集まる総合見本市で、毎年2月と9月にフランス・パリで開催される。イタリアや日本、フランス、ドイツ、トルコ、中国などの有力なサプライヤーが厳しい審査を経て出展し、トレンド情報の編集と発信にも力を入れているため、世界で最も有力な素材見本市と言われている。18年9月の総出展者数は世界57カ国2005社で、来場者は100カ国から約6万人が訪れると予想されている。今日19日から21日まで、2019-20年秋冬向けの素材が紹介される。