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ロサンゼルス市が毛皮製品販売禁止を可決 米国内で広がるファーフリー宣言

 米カリフォルニア州のロサンゼルス市議会は18日、毛皮製品の販売禁止を全会一致で可決した。施行日は発表されていないが、立法化に向けての手続きが進められている。

 同議会で可決されると、ロサンゼルス市庁舎の周りに集まった動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)の活動家らが“#Fur Free LA(LAにファーはいらない)” や “Fur Is Dead(ファーは過去のもの)”などのスローガンを発して喜びに沸いた。その様子はインスタグラムにも投稿され、動物保護活動に熱心な女優のアリシア・シルヴァーストーン(Alicia Silverstone)やミーナ・スヴァーリ(Mena Suvari)もその勝利を祝った。

 すでに同州のサンフランシスコ市やウエストハリウッド市、バークレー市が毛皮製品の販売を禁止しているが、同州最大にして米国有数の都市であるロサンゼルス市での法制化は動物保護団体にとって大きな成果だ。

 これまでも「グッチ(GUCCI)」や「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」などの有名ファッションブランドもファーフリー宣言をしており、「バーバリー(BURBERRY)」も、2019年春夏ロンドン・ファッション・ウイークでのリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーのファーストコレクションからリアルファーの使用を廃止した。また、プラダ(PRADA)は9月初めに動物保護団体によるリアルファー使用廃止を訴える国際キャンペーンでの猛抗議を受け、毛皮製品の使用を「徐々に確実に削減」すると明言しており、数週間以内に動物保護団体との話し合いの場を設ける予定であることなど、前向きな姿勢を示している。

 今回の法制化を推し進めたロサンゼルス市議会委員の1人であるポール・コレツ(Paul Koretz)は「米国最大都市の1つであるロサンゼルスで毛皮製品販売の禁止が決まった。この運動が米国内の他の都市にも広まることを期待する」とコメントした。

 またトレイシー・ライマン(Tracy Reiman)PETA エグゼクティブ・バイス・プレジデントは「ロサンゼルスの発言は世界に届く。リアルファーが過去のものであることを訴える最も影響力のある大都市だ」と話した。

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