米ギャップ(GAP)は、同社初となるメンズのアクティブウエアブランド「ヒル シティ(HILL CITY)」をスタートする。10月中旬に同ブランドの公式ECサイトで発売する。同社が新ブランドを立ち上げるのは12年ぶりのことだ。
「ヒル シティ」のファーストコレクションは50〜60アイテムを予定している。オフィスにもハイキングにも着ていけるパファージャケットやランニングにも使えるがおしゃれなバーにも着ていけるショートパンツなど、機能性とファッション性を兼ね備えたアイテムがそろう。またパフォーマンス用のアイテムには、リサイクルされた繊維などサステイナブルな素材を使用している。コレクションの平均価格は80ドル(約8800円)。全商品の3分の2は100ドル以下(1万1100円)で、95%は150ドル(約1万6650円)未満。例えばプリマロフトを使用した保温性ライトシャツジャケットは158ドル(約1万7500円)だ。
ギャップのアート・ペック(Art Peck)社長兼最高経営責任者(CEO)は「『ヒル シティ』はわれわれのブランドポートフォリオに新たな視点を与えてくれるだろう。アクティブウエアはギャップの成長のカギとなるカテゴリーだ。『ヒル シティ』は、最新機能性ファブリック、パフォーマンス、スタイルも兼ね備えたプレミアムなメンズウエアを求める顧客からの声から生まれたブランドだ」とブランド設立の理由を語る。
ノア・パーマー(Noah Palmer)「ヒル シティ」ジェネラル・マネジャーは、「男性の生活は進化している。アスリート、アウトドア、ビジネスマンらしい格好をする時代はもう終わった。今の男性はこの全てを同時にこなしながら、父親、友人、運動コミュニティーの一員でもある。だから、ファッションでも運動でも活躍する多角的なウエアブランドを再考した。われわれはライフスタイルを重要視しているんだ」と語る。
「ヒル シティ」は最初はデジタルファーストでスタートするが、ギャップ傘下のウィメンズのアクティブウエアブランド「アスレタ(ATHLETA)」の50店舗で20アイテムほどを展示する。展示されたアイテムはECサイトでのみ購入可能だ。オンライン売り上げが堅調に伸びれば、実店舗も検討するという。