ファッション

伊勢丹新宿のリ・スタイル プラスで個人名を出さないファッション集団のイベント開催

 伊勢丹新宿本店の自主編集売り場、リ・スタイル プラスは25日まで、日本人若手創作家集団によるファッションブランド「レ・シス(LES SIX)」にフォーカスしたイベントを、3階センターパーク/プロモーションスペースで行っている。同イベント限定アイテムと受注で生産するアイテムの展開だ。

 同イベントは、リ・スタイル プラスがSNSなど簡単に情報が得られる時代へのアンチテーゼとして、“あえて簡単ではない価値=ANTI EASY”をテーマに行っているオリジナル企画の第2弾。第1回目は気鋭のブランドにあえてブランド名を出さない洋服を製作してもらい、そこから生まれる顧客と店頭スタッフとの会話を重視した、実店舗でしか得られない価値を提供。売り上げも好調だったという。

 「レ・シス」はそれぞれ本業を持つ、仕立て職人、ジュエリー職人、彫金師、革職人、グラフィックデザイナー、クリエイティブディレクターなど6〜7人で編成される集団で、各個人の名前は公表していない。制約のあるビジネスではなく、クリエイションを最大限に発揮できるプラットフォームとして構築する。

 今回の限定アイテムは、伊勢丹新宿本店の外観に多く用いられている伊勢丹のシンボル“孔雀のレリーフ”をモチーフに刺しゅうで施したTシャツ(2万5000円)や、モチーフの刺しゅうに加え、シルバーの玉結びを付けたフーディー(7万5000円)など。限定品は伊勢丹が買い取りで展開。その他、「レ・シス」が手掛けるTシャツやジャケット、パンツ、バッグ、ジュエリーなどのコレクションで、受注生産を中心としている。全てが無駄とも言えるほどのぜいたくを盛り込んだアイテムが特徴だ。

 会場は、イベントにしては珍しい、什器やのれんで囲い外からは見えない仕様。一旦、中に入ると、静かでゆっくりとした時間が流れる空間を演出することで、商品を手に取り、スタッフとの会話を楽しんでほしいという思いを込めている。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。