日本におけるモンゴル産カシミヤ製品の普及活動を行う日本モンゴル国カシミヤ協会(八木原保・理事長)は、都内でモンゴル企業13社が集まる展示会を開催する。東京ビッグサイトで10月22〜24日に行われる大型見本市「ファッションワールド東京(秋)」の中で展示会を開くとともに、モンゴルと日本の専門家によるセミナーを企画し、その魅力をアピールする。
モンゴルは全世界のカシミヤ生産のうち6割を占める最大の原毛産出国。にもかかわらず、モンゴルから日本へのカシミヤ関連の輸出は少ない。良質な原毛を紡績したり、ニット製品にしたりする技術に乏しく、中国や欧米などで加工されるケースが多いからだ。
同協会ではブランディングや技術支援を通じて、モンゴルのカシミア産業の活性化を促す。モンゴルの生産現場を何度も視察している八木原理事長は「正しい形で流通させることで、日本の消費者には良質なカシミアが広まり、モンゴルの生産者に向けては持続的な成長が可能になるような仕組みを作りたい」と話す。