ドイツの時計ブランド「チュチマ・グラスヒュッテ(TUTIMA GLASHUTTE)」が、時計の輸入代理店モントレックス(東京、清水貢・社長)と9月20日に代理店契約を結んだ。日本国内ではこれまで、時計や文房具を手掛けるダイヤモンドが輸入代理店を務めていた。
日本での主な販路は時計専門店で、中心価格帯は25万~30万円。清水社長は「内外価格差は5〜8%、大きくても10%にとどめ認知度を高めたい」と語り、現在15ある同ブランドの取り扱い店舗数を20に増やすという。ただし百貨店への進出については、「考えていない。機械式時計ファンを中心に、堅実にビジネスをしたい」と述べた。
同ブランドは、1845年にドイツ・グラスヒュッテに創設された時計工場を前身に持つ。1927年に新会社が設立され、現在の社名でもあるTUTIMAを名乗るようになった。語源はラテン語のTUTUSで、“安全な”“守られた”を意味し、懐中時計全盛の時代に腕時計が安全であることをアピールするために命名された。第2次世界大戦時にはドイツ軍にクロノグラフを納入し、80年代にはNATO軍唯一の公式パイロットウオッチサプライヤーとなった。