三越伊勢丹グループは、伊勢丹新宿本店の訪日外国人向け設備を拡充した。本館地下2階に免税カウンターとゲストカード(訪日外国人向け優待カード)の発行カウンターを設置した他、本館、メンズ館各階に自動翻訳機を新設した。
新設の免税カウンターには、ホテルデリバリーや海外配送にも対応する配送カウンター、客自身が操作する自動免税機も併設。本館6階に設けている既存のものと合わせて計2つの免税カウンターが整う。ペーパーレス化と利便性向上のため、それぞれのカウンターで免税手続きの電子サイン化を推進していく。
また、中国人客に向けてスマートフォン経由の電子決済「アリペイ(Alipay)」の取り扱いエリアも拡大。従来の化粧品、宝飾時計エリアに加え、婦人、紳士などの一部フロアでも展開する。本館全フロアでの利用を最終目的とし、順次拡大していく予定だ。
三越伊勢丹グループは、国内グループ百貨店24店舗で年間約100万人の訪日外国人客がショッピングを行っている。伊勢丹新宿本店の2017年度の免税売上高は前年比約30%増の過去最高となり、店舗売り上げの約11%のシェアとなっている。