「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は11月27日に、東京で2019年プレ・フォール・コレクションを開催し、ギンザ シックス(GINZA SIX)でもイベントを開催する。男女合同ショーは同ブランドにとって初めて、そして東京でランウエイショーを開催するのは1980年代以来だ。
ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)=クリエイティブ・ディレクターは日本で開催する理由について「私は、不完全で永遠に変わり続けるという日本の美的表現にずっと魅了されてきた。そして今その日本の美的表現が、現代の美を体現していると思う。この国にとって伝統は、未来を理解してそこに到達するための手段。今回のイベントで私たちの2つの文化の間に貴いつながりを作りたい」と語った。
ショー開催に合わせて、ギンザ シックスの「ヴァレンティノ」旗艦店はピッチョーリ=クリエイティブ・ディレクターと、昨年閉店したパリの伝説的ショップ、コレット(COLETTE)のクリエイティブ・ディレクターだったサラ・アンデルマン(Sarah Andelman)による新コンセプトを反映したストアに期間限定で生まれ変わる。同店だけの限定商品の他、日本のアーティストや職人、ブランドとコラボした商品も発売する。これらの商品をそろえたディスプレーはショー前日の26日に披露される。
ステファノ・サッシ(Stefano Sassi)最高経営責任者(CEO)は「日本は『ヴァレンティノ』にとって重要な市場であり続けてきたが、今、これまで以上に日本はわれわれのグローバルビジネスで最も重要な指標になっている。新コレクションと新リテールコンセプトを同時に披露するのにぴったりな場所は他にない」と話す。
ヴァレンティノの17年12月期決算は、売上高が前期比5%増の11億6000万ユーロ(約1531億円)で、日本と韓国の合計売上高はその10%を占める。サッシCEOは、16年にオープンした表参道ヒルズの店舗と17年にオープンしたギンザ シックスの店舗について「非常に意味のある投資だった」と語っている。「ヴァレンティノ」は17年5月にニューヨークでもプレ・スプリング・コレクションを発表していた。