「ナイキ(NIKE)」は、来年6月に開催されるFIFA女子ワールドカップ2019(FIFA Women's World Cup 2019)に向けてサラ・アンデルマン(Sarah Andelman)=コレット(COLETTE)元クリエイティブ・ディレクター、メンズウエアデザイナーのマーティン・ローズ(Martine Rose)、「アンブッシュ(AMBUSH)」のYOONと協業する。9月28日に「ナイキ」がパリで開催した女性アスリートをフィーチャーしたプレゼンテーションで明らかになった。
マーティン・ローズとのコラボは、メンズウエアとロンドンの若者たちのストリートとスポーツをミックスしたスタイルにインスパイアされた、ユニセックスの限定コレクション。一方、YOONとコラボする限定コレクションは、主にユニセックスのウエアとシューズをそろえ、メンズのサイズも用意する。両コラボコレクションは18年のホリデーシーズンに発売する。
マーティン・ローズはコラボコレクションについてコメントを控えたが、YOONは「機能性もありながら、ジムやフィールドのためだけじゃない、普段着られるリアルクローズをベースにしたかった」と語る。特にお気に入りは2ウエイで着ることができるリバーシブルのアウターと、シューレースがない変形スニーカーだという。
サラは、「ナイキ」と協業してアイテムをセレクトする。「デザインスタジオの裏話を聞くのは面白く、コレットで私がやっていた仕事と似ていた。ベーシックアイテムとちょっとクレイジーなアイテム、パフォーマンスアイテムのバランスをうまくとることを心掛けた」と語る。サラがセレクトしたアイテムは「Nikeunlaced.com」で10月25日に発売予定だ。
「ナイキ」は「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」とも2019年春夏コレクションでコラボを継続しており、27日に開催した同ブランドのショーでは陸上競技のトップアスリート8人がモデルとしてランウエイを歩いた。そのうちの1人、イギリス代表のディナ・アッシャー・スミス(Dina Asher Smith)は「私たちが普段していることとは全く違う体験だった。私たちがレースの前にするように、モデルがランウエイを歩く前に集中モードに入っているのを見られたのは面白かった。楽しかったけどちょっと不思議で、まだぼんやりしている」と語った。
28日のプレゼンテーションには、「オフ-ホワイト」のショーに参加した8人の陸上選手の他、サッカーオーストラリア女子代表のサム・カー(Sam Kerr)選手や、日本からは現在米女子サッカーチームの「シカゴ・レッドスターズ(Chicago Red Stars)」に所属する永里優季・選手が参加した。