渡辺直美がプロデュースする、さまざまな体型の人に向けたファッションブランド「プニュズ(PUNYUS)」(ウィゴー)は今秋、武内直子原作のアニメ「美少女戦士セーラームーン」とコラボレーションした商品を発売した。同作とのコラボは2017年4月に続き2回目。「幼稚園児の頃、細かい設定は分からないながらもアニメを見ていて、きれいなお姉さんが戦うストーリーがかっこよくて憧れていた」と渡辺。人気キャラクターを刺しゅうやプリントで表現し、「プニュズ」らしい元気なテイストに落とし込んだ。
コラボの目玉は、渡辺が作中のキャラ“ちびうさ”に扮した“ちびなおみムーン”。“ちびうさ”好きの渡辺が自身で描いたイラストを武内も気に入り、生まれたのだという。
“ちびなおみムーン”や作中に登場するキャラクターを刺しゅうしたスエット素材のワンピース、スカジャン、キャップ、プリントTシャツなどがそろう。主要キャラ以外に、”ブラック・レディ”や”セーラーウラヌス”“セーラーネプチューン”など、渡辺の思い入れが深いというキャラを取り上げている点もポイントだ。
コラボ以外の商品では、人気の食べ物柄プリントのスエットシリーズで練乳チューブ柄やフグ柄、カレーパン柄を企画。他にも、渡辺がインスタグラムで見付けたというイラストレーター、ノンチェリー(NONCHELEEE)と組んだ刺しゅう柄のトラックスーツなど、キャッチーなアイテムを豊富にそろえる。元々、体型の大きな人に向けた服がそろうブランドとして注目を集めたが、オーバーサイズの服の着こなしが広がったことで、今ではあらゆる体型の男女客を取り込んでいるという。スエットトップなどは6Lまで対応する。
「『プニュズ』は、“○○系”といったテーマを設けないことをコンセプトとして始めたブランド。体型の大きな人が、『本当は好きじゃないけどサイズが入るからこの服を買う』というのではなく、お姉さん系、ヒップホップ系、古着系などさまざまなテイストで大きなサイズをそろえて、選択肢を広げたかった」と渡辺は話す。ダイバーシティーの考え方が広がって、「今の時代は体型を気にせず、自分が自分らしくいられるファッションでいようという意識が強くなっている。『この人は太っているからこの店に行くんだ』と思われたら服を買いに行くのが嫌になる。あらゆる体型の人が胸を張って入れるような店に『プニュズ』をしていきたい」。