アイウエアの国際展シルモ(SILMO)が9月28日から4日間、パリのノール見本市会場で行われ、51回目の今回は39カ国から966社が出展、3万人以上が来場した。
トレンドは、引き続き、ボストンやラウンド型のシェイプ、細くて軽いメタル素材が目立ったが、色使いにポイントがあるアセテートとのテクニカルな異素材ミックスで新味を出した。総じて大きな変化は見られなかったものの、フランスのブランド「ラフォン(LA FONT)」など有力ブランドの関係者は「クラシックの流れは依然残っているが、モダンな要素が増している。来年のミド(MIDO/ミラノの国際眼鏡展)開催時は、シャープなスクエア型が少しづつ増えてくるだろう」と口をそろえた。
日本からは福井県の大手企業シャルマンをはじめ、オプテックジャパン、増永眼鏡、サンリーブ、金子眼鏡、オーマイグラスの他、「イエローズプラス(YELLOWS PLUS)」「ユウイチトヤマ.(YUICHI TOYAMA.)」「ファクトリーキュウヒャク(FACTORY 900)」「マサヒロマルヤマ(MASAHIRO MARUYAMA)」など独立系アイウエアブランドなど20社以上が参加した。今回が12回目の出展で、優れた商品に贈られるアワード“シルモドール(SILMO D’OR)”にノミネートされた「ファクトリーキュウヒャク」の青山嘉道デザイナーは「昨年のシルモと比べてビジネスは好調だった。独特のデザイン性はもちろん、海外では“日本製”が持つ信頼感、安心感が大きい」と感想を述べた。
アメリー・モレル(Amelie Morel)=シルモ会長は「“シルモは見本市を超えて新次元へ”をスローガンとして、シンポジウムなどさまざまなプログラムを充実させたことが好結果につながった。新規出展が240社に上ったことも、シルモの情報発信力の強さ、高い信頼感を物語っている」と話した。