トレーニング機器「シックスパッド(SIXPAD)」など健康・美容機器を販売するMTGは3日、投資事業の新会社「MTGベンチャーズ」の設立を発表した。投資対象はビューティ&ウエルネスやフード、スポーツ分野のテクノロジー関連スタートアップで、投資枠は50億円。まず4年前後で30社に40億円を投資する。1社あたり1億〜2億円の見込みだ。
社長には2013年から投資会社ジャフコ(JAFCO)中部支社長を務めていた藤田豪(43)が就任した。藤田社長は「MTGがコーポレートベンチャーキャピタルをやる特異性は、『物が作れる』『ブランドが創れる』『販路がある』こと。こうした強みをスタートアップに提供することで、投資先企業の成長促進につなげ、ビューティ&ウエルネステック分野に特化した日本ナンバーワンのベンチャーキャピタルを目指す」とコメント。
松下剛MTG社長は「ビューティ&ウエルネステック分野の推進を目指すMTGにとってスタートアップの支援は、結果、ブランドの底上げにつながる」と技術開発に期待を込める。MTGベンチャーズは投資の他、インキュベーション施設や松下社長によるスタートアップ塾の開設、MTGの拠点である名古屋市の小学生への起業家教育を行い、名古屋のベンチャーエコシステムを構築する。