ビジネス

「ベネトン」がカステルバジャックをアーティスティック・ディレクターに任命

 ユナイテッド カラーズ オブ ベネトン(UNITED COLORS OF BENETTON)は、新アーティスティック・ディレクターにジャン・シャルル・ド・カステルバジャック(Jean-Charles de Castelbajac)を起用した。カステルバジャックはメンズとウィメンズの双方を手掛け、2019-20年秋冬にいくつかのデザインを、そして20年春夏にフルコレクションを発表する予定だ。

 今年1月にグループの会長に復帰したルチアーノ・ベネトン(Luciano Benetton)による改革の第1弾と見られる。ベネトン社はカステルバジャックについて、「経験、カリスマ性、そして明日の社会やファッションを見通す先見性は、ブランドの素晴らしい財産になるだろう」と話す。一方カステルバジャックは、「『ベネトン』と私の業界における役割は似ている。情熱をニットで再現し、ポップカルチャーへの愛やレインボーカラーを盛り込みたい。共に明日のワードローブを生み出し、手頃な価格で人々の生活に美を提供したい」と話した。

 カステルバジャックは1968年、自身のブランド「コー アンド コー(KO AND CO)」を母親と設立。アンチ・ファッションの旗手として、ラグやスポンジなどを洋服に取り入れるアバンギャルドな作風で一世を風靡した。74年には「アイスバーグ(ICEBERG)」を設立、78年に自身の名前を冠したブランドを立ち上げ、2016年に別れを告げた。その後は「マックスマーラ(MAX MARA)」や「クレージュ(COURREGES)」「ロシニョール (ROSSIGNOL)」「ルコック スポルティフ(LE COQ SPORTIF)」などとのコラボレーションを経て、現在に至っている。パンクでポップな作風を考えると、「ベネトン」らしい色使いやユーモアとの親和性は高そうだ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。