ファッション

ラブレスが新コンセプトショップ ウィメンズを強化

 三陽商会のセレクトショップ、ラブレス(LOVELESS)は10月5日、新コンセプトショップ「ラブレス サニーサイドフロア(以下、サニーサイドフロア)」を商業施設の新宿フラッグスにオープンした。同日、グランフロント大阪にもオープンし、同社が課題とする百貨店以外の販路拡大を図る。

 これまで商業施設には、姉妹店のギルドプライム(GUILD PRIME)がメーンで出店し、ラブレスは路面店での展開だった。よりトラフィックの多いターミナル駅に隣接する商業施設に出店することで、これまでとは違った客層にアプローチし、より多くの客とのタッチポイントを持ちたい考え。古城をコンセプトにしたダークサイドな従来のラブレスに対し、サニーサイドフロアは、大理石とゴールドの什器をあしらった明るい空間が特徴。誰もが入店しやすい環境を演出した。

 店舗面積は新宿店が約99平方メートル、大阪店が約151平方メートル。メンズとウィメンズの構成比は半々で、オリジナルの商品が7割、「MSGM」や「タトラス(TATRAS)」「チャンピオン(CHAMPION)」などの買い付け商品が3割。店舗限定商品の販売も計画しており、オープニングは「モッティ(MOTTY)」とコラボしたデニムのジャケットやパンツなどを用意する。

 三陽商会の岩田功・社長は「駅直結の商業施設に出店することで、多くのお客さまに興味を持ってもらい、ラブレスの認知度を上げるのが目的。路面の場合は自分たちでお客さまをどう呼び込むかが重要になるが、間口も広がったので、フリー客の来店も見込める。うまくいけば出店も進める方針だ。これまではメンズの印象が強かったが、サニーサイドフロアはウィメンズのオリジナル比重も高めている。今後、ウィメンズだけの店があってもいいのかも知れない」と話した。

 新宿店は年商2億円、大阪店は年商3億円を目指す。

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