「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はオランダの画家ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)の代表作「牛乳を注ぐ女」専用のトランクを製作した。このトランクは、10月10日にリニューアルオープンしたルイ・ヴィトン 三越日本橋本店で展示する。
同作をイメージしたイエローとブルーのストライプペイントが特徴で、ライニングにも鮮やかなイエローを採用した。モノグラムキャンバスや真ちゅうの金具といったアイコニックなデザインながら、他にはない仕上がりとなっている。
10月8日から東京・上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」(2019年2月3日まで)への輸送に用いるものとして、同作を所蔵するオランダ・アムステルダム国立美術館から製作を依頼された。ルイ・ヴィトンのマイケル・バーク(Michael Burke)最高経営責任者(CEO)は「ルイ・ヴィトンは常に新たな分野を切り開く偉大な先駆者や芸術家たちの旅をサポートしてきた。誰もが知る最高傑作とも称される“牛乳を注ぐ女”を安全に保護し運ぶための特製ケースを製作できたことを、大変光栄に思う」とコメント。アムステルダム国立美術館のタコ・ディベッツ(Taco Dibbits)館長は「私たちとルイ・ヴィトンは、クラフツマンシップ、クオリティ、アートに対する情熱というヘリテージを共有している。当美術館の最もスペシャルな“女性”の1人である『牛乳を注ぐ女』は、アムステルダムから日本まで、安全かつスタイリッシュに旅することができるでしょう」と語る。
「ルイ・ヴィトン」は1924年、フランス人美術商のルネ・ジャンペル(Rene Gimpel)からオーダーを受け、世界各地の顧客に名作を紹介するための専用トランクを製作。以来、美術品や画材を最適な状態で保護し、運搬するためのケースを数多く製作している。