英百貨店セルフリッジ(SELFRIDGES)の2018年1月通期決算は、売上高が前期比11.5%増の17億5000万ポンド(約2590億円)で、営業利益が同0.5%増の1億8100万ポンド(約267億8800万円)と増収増益だった。
小売業界の不調にもかかわらず、店舗とEC両方に継続的に投資をしている成果が出ているという。特に17年度はデジタルの成長が目覚ましく、中国語対応のウェブサイトの構築やアンドロイドスマホ用アプリの開発、またセルフリッジプラス会員向けの英国内および海外の配送サービス強化への投資が功を奏したという。
ポール・ケリー(Paul Kelly)=セルフリッジ・グループ マネジング・ディレクターは「ビジネス好調の秘訣は、集中的な投資、長期的な計画、好機を捉えた実践だ。その結果、グローバル・ラグジュアリー百貨店として第一線の地位を保っている」と話した。
今期中にデジタルプラットフォームをさらに強化する。またロンドン店のアクセサリー売り場のリニューアルや、旗艦店に隣接する3階建ての路面店の建築を含む3億ポンド(約444億円)の資本的支出(固定資産の価値や耐久性を増加させる改築)の4カ年計画が完了する予定だ。
アン・ピッチャー(Anne Pitcher)=セルフリッジ マネジング・ディレクターは「小売業界全体の景気が落ち込み、消費意欲も不透明な中で、当社のビジネスが好調なことに喜んでいる。今後も全ての面においてグローバルを視野に入れた戦略に取り組み、顧客に期待以上のショッピング体験を提供する。今期もさらに成長すると見込んでいる」と語った。