半年に一度のファッションの祭典「アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO)」がいよいよ開幕目前だ。2019年春夏シーズンに参加する合計51ブランドの中から「WWDジャパン」イチ推しのブランドをセレクトし、各デザイナーにその思いやショーの見どころを聞いた。初参加に気合十分のデザイナーからベテランデザイナーが描く幻想的な世界観まで、多種多彩なショーへの期待が高まる。
1日目
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「東京で2012年3月にショーを始めてから継続し、今シーズンで14回目のランウエイショーです。テーマはレストラン。恋と食事は似ています。私たちの欲望を挑発し、心を満たす。“Mystery of Love”をキーワードに、ブランドの新たな一面をお見せします。楽しみにしていてください」。
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「スペイン映画『私が、生きる肌』から着想を得て、ジェンダーレス、ボーダーレス、エイジレスをテーマにコレクションを制作しました。まるで肌のようなインナーに注目してください。ショーは初めてなので、服や音楽、モデルなどは全て『イン』の世界観に合うように意識しています。中でも、モデル一人一人のイメージに合わせた北村道子さんによるスタイリングが個人的にも楽しみです」
2日目
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「新しいグランドテーマ“手のひらの旅”が始まります。日本や世界各地の伝統的な手仕事を、新鮮なデザインにしてシェアするコレクションを旅ごとに展開していきます。今シーズンは青森・津軽地方の“こぎん刺し”がモチーフです。旅で出会ったその土地の人や風景、物作りをロードムービーのような映像作品に仕上げて上映し、着用モデルと作品をインスタレーション形式でお見せします。物作りの背景やストーリーをお楽しみください」
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「ショーのテーマは“HEAVY SiCK COLLECTiON”。ブランドコンセプトである“ANTi ADULT(大人なんて大っきらいだ)”を直接的に表現します。音楽事務所を運営している経験を生かし、常識に捉われないランウエイショーを見せたいです。音楽業界ではずぶの素人からただがむしゃらにやってきて、ようやく人目にふれていただけるようになりました。僕はファッションもずぶの素人です。だからがむしゃらな姿を見た人が『あぁ、俺でもできそうじゃん!楽しそう!』って思ってもらえたらうれしいです」。
3日目
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「SNSで行き交うイメージと、日常の生活との融合やそのギャップについてをコレクションで表現します。ショーに合わせて新しいラインを立ち上げます。ランウエイでは全ラインを組み合わせて発表する予定です。ショーの一瞬のために費やしている今この時間が、日々新しい経験をもたらしてくれています。どんなことが起きるのか当日までわかりませんが、楽しみたいです」。
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「ショーのタイトルは“Natural History Project”。博物館からインスピレーションを得たコレクションをお見せします。乞うご期待!」。
4日目
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「今回はポロシャツというアイテム1型に絞ってプレゼンテーションを行います。イメージソースは青山周辺を疾走するスケートボーダーたち。思い思いのスタイルでスケートボードに乗り、会場の特設ランプを滑走する姿が見どころです。加えてDJによる音楽や、ピザを食べながら自由な空間でブランドのカルチャーを感じてもらいたいです。ブランドのDNAである革新的なアプローチを素材や加工、サイズ感やシルエットなどで表現し、新たなポロシャツのスタイルを提案します」。
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「テーマは変幻自在。“変”は時代の潮流、流行、ファッションの移り変わりを考察します。“幻”は実在しないものを目に映る形として可視化していく創造力。“自”は品質をつらぬく気概から結ばれる絆を、“在”であるがままのあなたに出会う瞬間を表現します」。
5日目
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「今回のコレクションは絵画からインスピレーションを得ており、1枚の作品に込められたストーリーを『ミューラル』のフィルターを通して解釈しました。今までとは異なるクリエイションなので、ブランドを知っている人も知らない人も、いい意味で期待を裏切りたいです。また初めてメーン会場以外でショーを行うので、外会場ならではの空気感や凝縮されたブランドの世界観を楽しみにしていてください」。
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「どこか懐かしいイメージでコレクションを制作しています。そのイメージと合わせ、若いのにどこか懐かしさを感じるカネコアヤノさんに音楽を担当してもらいました。前回とは違う切り口でブランドのかわいさを伝えたいです」。
6日目
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「プレゼントのラッピングのような服で、人間ではないどこかの星の女性をイメージしたコレクションです。年齢も少女から大人の女性までさまざまで、2次元的なイメージやファンタジー、無機質感の中に生身の人間がチラつく演出を準備しています。今回、生地をラッピングの雰囲気に合わせて加工しました。『メミューズ』の女性像は、“包容力”“女子力”といった一般的な女性らしさとは少し違う方向を向いているので、ショーではそのブランドらしさを表現したいです」。
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「今回のコレクションは田舎ガールとホラーをキーワードに製作しました。ショーは1980年代風の演出にこだわっています」。