伊フルラ(FURLA)の2018年1~6月期決算は、売上高が前年同期比10.6%増の2億5200万ユーロ(約325億円)だった。世界各地で売り上げが伸びたが、特にAPAC(日本を除くアジア諸国)が同28.6%増、アメリカが同24.2%増と著しい成長だった。国別では、日本の売上高は同9.5%増でシェア1位を保持し、売り上げ全体の23%を占めた。
免税店を中心とするトラベルリテール事業は現在64カ国298カ所で展開しており、売り上げが同23%増となり、重要な販路の一つになっている。
ECはプラットフォームを一新したことが功を奏し、売り上げが同24.1%増だった。今後はより一層の成長を見込み、ECおよびSNSに投資していくという。
また同社はビジネスの継続的な成長を見据え、デジタル以外にも積極的に投資を行うという。具体的にはサプライチェーンの強化、より効率的な製造工程システムの構築、組織拡大と人事制度強化などを挙げている。
ミラノで発表された19年春夏コレクションでは、FURLAの頭文字Fを使った新しいロゴが披露された。
アルベルト・カメルレンゴ(Alberto Camerlengo)最高経営責任者は、「フルラはここ3年で売り上げを倍増させ、急成長した。グローバル規模で不況が続いている中で、まれに見る素晴らしい成長を維持していることを誇りに思う。18年はブランドへの信頼とその保証を確固たるものにするために、戦略的に取り組むべき分野を明確にし、さらなる成長に向けての足がかりとなる年になるだろう」とコメントした。
フルラは現在100カ国以上で展開しており、直営店は471店舗で、セレクトショップや百貨店では1200店舗以上の販売拠点を持つ。全世界の社員数は2514人。