津森千里のデビューから現在までの足跡をたどる「ワクワーク(WAKU WORK) ―津森千里の仕事展―」が24日まで、東京ミッドタウンで開かれている。
津森のキャリアの出発点である「イッセイミヤケ スポーツ(ISSEY MIYAKE SPORT)」、「アイエス チサト ツモリ デザイン(I.S. CHISATO TSUMORI DESIGN)」を経て、自身の名を冠した「ツモリチサト(TSUMORI CHISATO)」まで約40年間の発表作品を一堂に展示。アーカイブやデザイン原画の他、ぬいぐるみや人形などの私物も並び、津森らしいパステルカラーの「女子ワールド」を堪能できる。また「アイエス チサト ツモリ デザイン」のブランドロゴプリントの半袖Tシャツ(9000円)やスエット(14000円)などのアイテムをこの展覧会限定で再販している。
津森は「私は自分が着たい思う服だけを作り続けてここまできたが、そういうデザイナーが最近は少なくなってきていると思う。自分の頭の中を見られているような恥ずかしさはあるが、デザイナーを志す若い人たちのヒントになれば」と話した。
また「ツモリチサト」は今年3月、これまでの津森のキャリアを総覧するアニバーサリーブック「TSUMORI CHISATO」(リッツォーリ社)を刊行。ブランドデビューから27年間のルックやデザイン画をはじめ、津森と高田賢三、アートディレクターの葛西薫との対談、荒木経惟や蜷川実花らによるシューティングカットなどを収録している。