高島屋は、タイ・バンコクにグループとして初となるタイの店舗「サイアム高島屋」を11月10日オープンする。チャオプラヤー川西岸に完成する大型複合施設「アイコンサイアム(ICONSIAM)」内のショッピングセンター(SC)のキーテナントとして出店する。“タイの最高と高島屋のフュージョン”をコンセプトに、食や化粧品、服飾などでタイ初上陸約80ブランドを含む530ブランドを集積。うち、日系ブランドは170で約3割を占める。初年度の売上高は130億円を見込む。
同社は1993年にシンガポールに出店し、現在アジア圏では他に中国・上海、ベトナム・ホーチミンにも出店している。「シンガポールは18年3~8月期も好調」(木本茂・社長)といい、シンガポールで蓄積したノウハウをバンコクに注入する。それにより、2年目で黒字化を狙う。
バンコクの売り場面積は約2万5000平方メートルで、ほぼ玉川高島屋と同規模。アイコンサイアム全体の延べ床面積は75万平方メートル。アイコンサイアムのSCゾーンに計7フロア出店する。内訳は、食が2フロア、化粧品が1フロア、婦人・紳士服と雑貨で3フロア、子供服やリビング、レストランで1フロア。
食分野では、和牛や青果を扱うスーパーマーケットが入るほか、もつ鍋の「蟻月」、ジェラートの「麻布茶房」などがフードコートに出店。タイ初登場の北海道のアンテナショップ「どさんこプラザ」も導入する。化粧品フロアでは「アクセーヌ(ACSEINE)」「ディア マユコ(DEAR MAYUKO)」など、日系ブランドをバンコク最大級で品ぞろえする。また、美容関連の施術を行うトリートメントルームを導入し、20ブースを設置する。
婦人服と婦人雑貨では、タイ内外の富裕層に向けて、ジャパンクオリティーを打ち出した編集ショップや、タイ初登場の日本ブランドを導入する。初登場ブランドは「スナイデル(SNIDEL)」「フレイ アイディー(FRAY I.D)」「ジュンアシダ(JUN ASHIDA)」「ユキ トリイ(YUKI TORII)」「キューポット(Q-POT)」など。
紳士服はタイでは希少というビジネスウエアを充実。「御幸毛織」「エミネント(EMINENT)」などが出店する。