第56回全国ファッションデザインコンテストが10月13日に東京・目黒のスギノホールで行われ、応募総数1733点から選ばれた36点がショー形式で作品発表された。最高賞である文部科学大臣賞を受賞したのはドレスメーカー学院の原岡愛捺さんで、賞状、トロフィーと賞金100万円が贈られた。「心の内面の悪を表現した。苦労した点は、無数のオーガンジーを一つ一つ畳んだことと、丸みがないシルエットの表現。高校生の頃から着心地の良い服を作りたいと思っていた。卒業後はパタンナーを目指したい」と受賞の感想を話した。今回は海外出身者の作品が7点入選し、東京都知事賞はタイ出身のラロパーイブン・プワデトさん(ドレスメーカー学院)が受賞した。
主催者の杉野学園とドレスメーカー服飾教育振興会の中村賢二郎・理事長は「このコンテストを通じて、新しい歩みを始める若手が出てくることを期待している」と話した。