アイウエア企業ジンズ(JINS)の2018年8月期は、売上高が前期比8.8%増の548億円、営業利益が同12.4%増の60億円の増収増益となった。これは業界2位の三城ホールディングスの売上高(18年3月期504億円)を上回るものだ。国内の店舗数は同26増の349店舗で、海外の直営店数は中国が130店舗、アメリカが4店舗の合計483店舗となった。年間の販売本数は初めて600万本を超え、そのうち約30%はブルーライトをカットする「ジンズスクリーン」が占めており、販売本数が累計1000万本を超える定番のヒット商品となっている。海外事業は初めて黒字化する好調ぶりを見せた。
田中仁ジンズ社長は、「『ジンズ・スイッチ(JINS SWITCH)』(1本で眼鏡にもサングラスにもなるアイウエア)が一時欠品するほど好調に売れ、新しい価値を作ると眼鏡は売れるんだと実感した。『ジンズ デザインプロジェクト』(クリエイターとの協業)は『ジンズ』のデザイン力を向上させている」などと語った。「さらにイノベーションを起こして、アイウエアのポテンシャルを切り開きたい」と、ショールーミングに特化した店舗オープンや、医療機関と連携して店頭で目の病気を発見するサービスなど、「今までにない新しいアイウエアの価値を作る」画期的な構想を打ち明けた。
19年8月期は、売上高が同14.4%増の628億円、営業利益が同19.4%増の72億円の高成長を予想している。