サマンサタバサジャパンリミテッドの2018年3〜8月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が5億3000万円の黒字(前年同期は4億5400万円の赤字)になった。原価低減に努めた結果、粗利益率が2.9ポイント改善。また前年同期に比べて47店舗を減らしたり、人件費や広告宣伝費の見直しを図ったりしたことで、販管費比率を3.8 ポイント低下させて営業利益を確保した。
売上高は前年同期比11.6%減の140億円。店舗数削減の影響で2ケタの減収だったものの、期初予想を3%上回った。創業以来初の大規模組織改革によるカンパニー事業部制を導入したことで生産性が向上した。純損益も2億9800万円の黒字(前年同期は4億4000万円の赤字)に転換した。
改革の成果が想定以上になったことを受けて、19年2月期連結決算の業績予想を上方修正する。修正後の予想は売上高279億円(前期は274億円)、営業利益6億300万円(同3億800万円)、純利益3億400万円(同1億1700万円)。売上高はピークだった16年2月期の434億円に比べて約35%減になる。