任意清算に着手すると発表した「ヴィオネ(VIONNET)」は、事業を再構築して再出発を図る。ゴーガ・アシュケナージ(Goga Ashkenazi)会長兼クリエイティブ・ディレクターは、今後のブランドの方向性はサステイナビリティーだと語った。「生産地はこれまで通りイタリアだが、製造工程をドラスティックに変えていく。当社のサステイナビリティー戦略をサポートしてくれる投資家との交渉を進めている」と話した。本拠地は変わらずミラノに置くという。任意清算に関する財務の詳細についてのコメントは控えた。
1~2シーズンの休止を経て、その後はコンセプチュアル・コレクションに的を絞り、既存のファッション・ウイークには参加しないという。この戦略の一環としてパリの旗艦店を改装する。
アシュケナージ会長兼クリエイティブ・ディレクターのサステイナビリティー重視は、「ヴィオネ」が5月にアーティストのマーク・クイン(Marc Quinn)とコラボした“サステイナブル サーフ” カプセルコレクションにも表れていた。同コレクションでは、クインの作品であるカラフルなプラスチックバッグを組み合わせて作られたボート「ラフト・ペインティングズ」に着想を得て、コートやドレス、ブラウス、フーディー、ジャンプスーツなど340点を発売した。