ファッションデザイナーのコシノヒロコがニューヨークのアート界にデビューする。11〜12月にマンハッタンの2カ所で個展を開き、アート作品や、これまでファッションショーで発表してきたコレクションアーカイブを披露する。
11月1日〜12月1日にホワイトボックス(White Box)で、絵画と服のアーカイブを並べた企画展「バウハウスの香り(A Touch of BAUHAUS)」を開催。展示作品のキュレーションはニューヨークを拠点に活動するキュレーターの佐藤恭子が担当した。オープン当日の11月1日はニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)でコシノが講義を行う予定だ。
11月3〜25日にはコシノが手掛けた墨の絵を中心にした個展をファン デル プラース ギャラリー(Van der plas gallery)で開催し、作品を展示販売する。
コシノはファッションデザイナーとして60年以上のキャリアを持つが、アート作品の制作も精力的に続け、墨絵や絵画など約1700点以上を手掛けてきた。自身のギャラリーを銀座と芦屋に構え、数カ月ごとに新たな展示を企画。洋食器メーカーのニッコーとのテーブルウエア“墨の瞬”は、コシノの墨絵を載せた商品が評価され、ドイツ・フランクフルトで「テーブルウェアインターナショナル・アワード・オブ・エクセレンス 2018」のライセンス・コラボレーション部門で優勝している。
コシノはニューヨークでの個展について「私の生き方はあるがまま、なすがまま。自分の好きなものを精一杯やっているから、いい評価も悪い評価も受け入れたい。私は80歳を過ぎても現役のファッションデザイナー。作品を通して私の生き方を見てほしい」と語っている。
■「バウハウスの香り」展
日程:11月1日〜12月1日
場所:ホワイトボックス
住所:329 Broome Street New York NY
■ヒロココシノ個展
日程:11月3〜25日
場所:ファン デル プラース ギャラリー
住所:156 Orchard Street NY NY