ラバーブーツで知られる英国の「ハンター(HUNTER)」が絶好調だ。2018年1~6月期(今春夏)のシューズの売れ行きを主要百貨店35店舗の婦人靴売り場に聞いたところ、前年同期と比較したときの伸長率順で6店舗が上位5位までに「ハンター」を挙げた。
フェス需要などでラバーブーツが売れているのではなく、ローファーが売れているという。突然の雨や豪雨が多かったこの春夏は、ロングブーツでは雨が上がったときに歩きにくいといった理由から、晴雨兼用で使えるラバー素材のローファーへの関心が高まった。その中でもバリエーション豊富なラバーローファーを展開する「ハンター」に人気が集中した形だ。
「今年はローファーのカラーバリエーションシリーズがスマッシュヒット。“雨がやんでも履いていられる=いつでも使える”ユーティリティーシューズとして驚異の売り上げ足数を記録した」(伊勢丹新宿本店本館)といった声や、松屋銀座本店では梅雨時の6月には41足売れたなど、複数の百貨店からその好調ぶりが聞こえてきた。
17年春夏シーズンから展開を始めた「ハンター」のローファーは、天然ラバーから手作業で製作され、防水性を最大限に高めながらもライニングには通気性のいいコットンを使用。つやのあるグロスとマットの両タイプで展開し、価格帯は1万6200円~。ハンタージャパンによると、ローファー単体では前年同期と比較して3倍近く売り上げが伸長し、同社全体の売上高も大幅2ケタ増を記録。一部の百貨店では倍以上売り上げが伸長した。
同社によると、梅雨が明けた8~9月についてもローファーの売れ行きは好調に推移し、前年同期と比べて売上高が引き続き倍増しているという。