資生堂は、平成の時代背景や女性意識とともにビューティトレンドについて解説した1分間の動画を公開した。
同社は、1987年からヘアメイクのトレンドを調査・分析・予測する研究を行っている。その一環で年2回、東京と上海、ソウル、ニューヨーク、パリの5都市でメイクアップとヘアスタイルに関する街頭調査を実施。長年の街頭調査から得たデータをもとに、研究チームのリーダーの鈴木節子・資生堂トップヘアメイクアップアーティストがビューティトレンドについて、データの中で解説する。それぞれの時代背景を絡め、平成30年間のビューティトレンドの変遷を1人のモデルで再現した。
バブルの絶頂期を迎えた平成元~5年は“お嬢様ブーム”が到来し、真っ赤や青味のローズピンクなどビビッドな色味の口紅に、口元以外はナチュラルな女性らしいメイクが特徴。前髪を立たせた、とさかヘアがこの時代を象徴するスタイルだ。長く続く平成不況に突入した平成6~10年は、スーパーモデルブームに合わせ、茶髪や細眉、小顔メイクが大流行した。“ギャル文化”が浸透した平成11~15年は、日焼け肌の演出や目の際を囲んだアイラインなど全体的に強調したメイクだ。
その他、婚活ブームが到来し“モテ意識」が強くなった平成16~20年は、ナチュラルながらより女性らしさを強調する“盛りメイク”、平成21~25年は“大人カワイイ”をキーワードに“ゆるふわメイク”を再現した。ミレニアル世代の存在感が増した平成26~現在は、ナチュ太眉や赤リップ、シースルーバングなどのバブル期に流行したスタイルの人気が再燃したと分析。また、平成後には個性を際立てるパーソナライズが加速し、表現の幅や選択肢が広がると予測している。