「グッチ(GUCCI)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」などを擁するケリング(KERING)が10月29日、今後1年間で自社株を1%買い戻すとを発表した。
ケリングはまず初回として29日から、自社株の0.5%分となる63万1000株、最大3億ユーロ(約381億円)相当を買い戻す。この買い戻し期間は最大4カ月になるとされており、買い戻し後は消却される予定だ。
同社は4月26日に行われた株主総会で、1株あたり最大480ユーロ(約6万960円)で買い戻すことの承認を得ている。自社株買いは一般に、発行済み株式総数が減少するため株価が上昇すると認識されている。
ケリングの2018年7~9月期決算は、売上高が前年同期比27.2%増の33億1820万ユーロ(約4214億円)。「グッチ」の売上高は前年同期比34.9%増の20億ユーロ(約2540億円)で、7四半期連続で30%以上の成長を見せている。「サンローラン」が同16.5%増の4億4690万ユーロ(約567億円)、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が同7.8%減の2億5890万ユーロ(約328億円)、その他のブランド「バレンシアガ」「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」などは合わせて同32.2%増の5億1640万ユーロ(約655億円)だった。