スイスの時計ブランド「ブライトリング(BREITLING)」は11月から順次、“プレミエ・コレクション”を発売する。これに合わせて10月30日、ジョージ・カーン(Georges Kern)最高経営責任者(CEO)が来日し、コンラッド東京で記者発表会を行った。
同ブランドはアビエーター(パイロット)やダイバー向けの時計を核としてきたが、 “プレミエ・コレクション”は、「日常のエレガンスに目を向けた『ブライトリング』初のモダンなコレクション」とカーンCEO。1940年代に製造した“プレミエ・シリーズ”をもとに、クロノグラフ、デイ&デイト、6時位置にスモールセコンドを備えた3針モデルを発売するもので、価格は42万~105万円。
カーンCEOは、「日本は『ブライトリング』にとって米国、英国に次ぐ3番目に大きな市場だ。ケース径の大きい武骨なモデルを愛するファンが多いが、上品な“プレミエ・コレクション”も紹介し、どちらも大切にしながら成長していきたい」と語った。若年層対策について聞くと、「残念ながら『ブライトリング』は、デジタル分野において能動的ではなかった。そこでCEO着任と共にデジタルチームを構成した。11月に米国と中国でECを本格スタートさせ、オムニチャネル化を図る」と答えた。
カーンCEOは、クラフトゼネラルフーズ(現モンデリーズ・インターナショナル)でキャリアをスタートし、1992年にタグ・ホイヤー(TAG HEUER)に移籍しウオッチ業界に参入。2002年から16年までIWCのCEOを務め、ブランドを再建した実績を持つ。