HYDE主宰のハロウィン・ライブイベント「ハロウィン パーティー2018 サポーテッド バイ エックスフラッグ(HALLOWEEN PARTY 2018 SUPPORTED BY XFLAG)」が10月26~28日、幕張メッセ国際展示場9~11ホールで開催された。同イベントは前身イベントを含めると2008年から毎年開催され、多くの人気アーティストらが出演したりセッションしたりする人気イベントだ。
最終日の28日は、オープニングで登場した分島花音のあっと驚くステージののち、DAIGO率いるBREAKERZがトップを飾った。出演者が全員仮装をして登場するのもこのイベントの特徴で、BREAKERZはNHK大河ドラマ「西郷どん」の西郷隆盛らに扮して登場。パワフルな演奏と会場の笑いを誘うMCで会場を一気に盛り上げた。次に登場したゲスの極み乙女。はCLAMPの漫画「カードキャプターさくら」のキャラクターの仮装で登場。“アウェー”とも言える会場で新曲「ドグマン」を含む7曲を披露し、その演奏力の高さを見せつけた。続いてドラキュラ風の衣装を身にまとったジェジュン(JAEJOONG)が自身のツアーの合間を縫って参加。hide with Spread Beaverの「ピンクスパイダー」や24日に発表したばかりの新曲「Defiance」を含む6曲を熱唱した。
トリを飾るのはHYDE with HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAだ。HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA(以下、HJO)はこのイベントのために結成されたセッションバンドで、BREAKERZやジェジュンの他に、DIR EN GREYのShinyaやMUCCの逹瑯、NIGHTMAREの柩、ROLLYら有名アーティストが演奏やコーラスを担うドリームチームだ。
HYDEはHJOを従えて計13曲を披露。久しぶりの共演となるSakuraとL’Arc〜en〜Ciel初期の曲「Entichers」を披露し往年のファンを沸かせたり、この日のスペシャルゲストだったX JAPANのYOSHIKIのピアノの演奏に合わせてアニメ「進撃の巨人」のオープニングテーマ「Red Swan」やX JAPANの名曲「ENDLESS RAIN」など3曲を歌いあげたり、ラストはHJOを含む全員で「HALLOWEEN PARTY」を熱唱し、会場の興奮が最高潮に達した。
観客が最も楽しみにしていたのがHYDEの仮装だ。特にHYDEの女装姿はファンの人気も高く、最終日は計3着の衣装を披露した。序盤は「不思議の国のアリス」に登場する赤の女王に扮し、真っ赤なヘアーに真っ赤なドレスとハートの眼帯を合わせた。中盤は一転して全身白いドレスを身にまとって同作に登場する白の女王で登場。さらに終盤は初期のL’Arc〜en〜Ciel時代を彷彿とさせる衣装と、当時のヘアスタイルであるウェーブがかかったブラウンのロングヘアーでステージに上がり、ファンを大いに沸かせた。
また、観客にも“仮装”というドレスコードが設けられていることがこのイベントの面白さでもある。HYDEをはじめ出演者に選ばれた観客はステージを歩くことができるとあって、気合い十分。キャラクターの仮装も多かったが、独自にテーマを決めて衣装作りをするファン、さらには衣装から小物まで全てを手作りしているという声も多数あった。