アシスタント2年目ながらツイッターは13万超え、インスタグラムは8万超えと計21万以上のSNSフォロワーを抱える美容師・金内柊真(とうま)。現在、ヘアサロン「アルバム(ALBUM)」に勤務している。8月には自身の著書「才能がなければその分努力すればいい」を出版するなど、注目される存在だ。もともと中学生のころから芸能活動をしていた彼がなぜ美容師になり、今後どんな美容師を目指すのか。その将来像を聞いた。
WWD:もともと芸能活動を行っていた金内さんが、活動を辞めた後に美容師になろうと思ったのはなぜ?
金内:将来のことを考えた時に、自分の好きなことを仕事にしたいと思ったんです。お金のためだけに働くのって嫌じゃないですか。それで人とコミュニケーションを取ることが好きで、そういった仕事の中で自分が興味を持てたのが美容師だったんです。自分のヘアスタイルをいじるのが好きだったしカッコいいなと思って。でもオカンには反対されましたね。美容師に対してオカンは「給料が安い」「拘束時間が長い」などマイナスのイメージを持っていて、でも僕は成功できると思っていたので、根気よく説得しました。美容師って自分次第でどうにでもできる職業だと思っているし、若くても成功できる――。それを僕が自分で示して伝えていきたいですね。
WWD:大阪出身の金内さんが東京の美容専門学校を選んだ理由は?
金内:やっぱり美容師としては日本一になりたいし、そのためには東京で成功するしかないなという思いがあったので、東京の専門学校を選びました。結局、東京総合美容専門学校に行ったんですが、しっかりと教えてくれる学校で、ここを選んでよかったなと思います。
WWD:新卒でヘアサロン「アルバム」を選んだのは?
金内:僕の最終目標は「有名になること」。その可能性が高い美容師になったんです。すでに知名度のあるブランドサロンよりも一緒に有名になれるサロンの方がいいなと思い、いろいろなヘアサロンを回ってみて、自分に合うサロンを探しました。それで「アルバム」を選びました。入る前に給料や雇用形態などいろいろと話を聞いて、ここなら一緒に成長していけると思いました。入社した時から「ここよりいい会社があったら、そこに行きます」とは言っていて、今のところ「アルバム」が一番いい会社だと思っています。僕が「アルバム」の新卒採用第1期生で、しかも1人。僕が成功すればそれが「アルバム」の成功にもつながるはずだと思っています。
WWD:「アルバム」は正社員もいれば、業務委託の美容師もいる。関わり方は違う?
金内:変わらないですね。同じ美容師なので、業務委託の人に教えてもらうこともあります。いろいろな美容師さんの話を聞いて、その中から自分に合ったアドバイスを実践するようにしています。
WWD:今アシスタント2年目だが、スタイリストデビューはいつ頃を目指している?
金内:来年3月末までにはデビューしたいです。会社としても2年でスタイリストデビューと言っているので、新卒1期目の僕がデビューしないと嘘になってしまう。その分プレッシャーはありますね(笑)。
WWD:SNSのフォロワー数が多いが?
金内:インスタグラムは美容師としてヘアスタイルなどをアップしていて、ツイッターは僕の考え方や思いを発信している。僕の言葉で、多くの人を勇気づけられたらいいなと思っています。ツイッターに関してはフォロワー数を増やそうと意識したことはあんまりないですね。僕という人間に興味を持ってもらって、それでフォローしてくれるとうれしいですね。
WWD:目指す美容師像は?
金内:“日本一の美容師”を目指したいです。何をもって日本一と言うかは難しいところですが、“美容師といえば金内柊真”と言われる存在になりたいですね。街を歩いていて声をかけてもらえるくらい有名になりたいです。
WWD:将来は独立したいと思っている?
金内:今はそこまで考えていないです。でも、いつかは大阪に帰りたいとは思っています。大阪が大好きなんで、子どもができたら絶対に関西弁をしゃべらせたいです(笑)。