伊藤忠リーテイルリンクは、アメリカ発のスーツケースブランド「リカルド ビバリーヒルズ(RICARDO BEVERLY HILLS以下、リカルド)」の日本における輸入・ライセンス権を取得し、既存商品の販売および日本企画の商品製造を開始した。販売は11月からスタートしており、アルミニウムの光沢が特徴の“エルロン(AILERON)”(6万〜7万円)やシンプルなワントーンカラーの“アリス(ARRIS)”(3万8000〜4万2000円)をはじめ、全9型のスーツケースとトートバッグやトラベルポーチなどがそろう。11月20日からエディフィス(EDIFICE)新宿店でポップアップショップを開く他、ナノ・ユニバース(NANO UNIVERSE)など有力セレクトショップで販売を予定しており、ファッション系アカウントの販路を開拓する狙いだ。
「リカルド」は、1978年に米ビバリーヒルズでリチャード・リカルド・ギブス(Richard Ricardo Gibbs)が創業した。プライベートで気軽に持てるデザインや日常使いに便利な機能にこだわっている他、1万9000円〜という値ごろ感のある価格帯も強みの一つだ。現在は日本や韓国を含む、40以上の国や地域で販売している。
伊藤忠リーテイルリンクの堀口智治氏は、「スーツケース市場は安定して動いている。当社は『サムソナイト(SAMSONITE)』の販売を行っているが、自分たちでも製品作りができるスーツケースブランドを探していた。『リカルド』は欧米に比べて日本での知名度はまだ高くないし、日本企画への理解もあるのでファッションアイテムとしての提案ができそうだ。ブランドの世界観と合うショップやブランドと、積極的に協業していきたい」と期待する。初年度は2000個を販売し、売上高1億円を目指す。