稀代のR&B歌手フランク・オーシャン(Frank Ocean)が、11月6日に行われた米中間選挙に合わせて、一風変わったマーチャンダイズ(アーティストのグッズ)の配布を行った。
フランク・オーシャンは中間選挙当日の朝、自身のタンブラー(TUMBLR)に1枚の画像を投稿。画像には、ヒューストン、マイアミ、アトランタ、ダラスのいずれかの都市で、自身が投票したことを証明する無記名投票用紙の半券を持参すれば、無料でマーチャンダイズのロングTシャツがもらえると記されていた。この4都市は全米の中でも特に激戦区として知られ、民主党支持者であるフランク・オーシャンなりの投票への呼びかけだったようだ。
実際、ツイッターやインスタグラムのSNSには、マーチャンダイズを受け取ったことを報告する投稿がみられ、フランク・オーシャンの行動が少なからず選挙に影響を与えたことは間違いなさそうだ。
なお、タンブラーに投稿された画像やマーチャンダイズに施された“42%”の文字は、前回の投票に行かなかった人の割合を示す数字かつ、下院における共和党と民主党の議席差(42)を表しているという。
今回の中間選挙では、フランク・オーシャンと同じように、多くのアーティストが民主党支持の姿勢を打ち出していた。歌手のテイラー・スウィフト(Taylor Swift)は民主党支持者であることを公表し、1億1000万フォロワーを抱えるインスタグラムで、民主党を支持することを促した他、全米各州の期日前投票の詳細ページへのリンクを設定。ラッパーのトラヴィス・スコット(Travis Scott)は、2つの投票所で自身のライブチケットを無料配布した他、ビヨンセ(Beyonce)やガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N' Roses)、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)のフリー(Flea)らもSNSで民主党候補者への投票を呼びかけていた。