「サンローラン(SAINT LAURENT)」はフランス最大の写真イベント「パリフォト(Paris Photo)」で、アート・プロジェクト「SELF」をスタートした。同プロジェクトの最初のアーティストに選ばれた写真家、森山大道の作品は、パレロワイヤルのギャラリー・ドルレアンの中庭で、インスタレーションとともに11月11日まで展示されている。
このプロジェクトのため、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)「サンローラン」クリエイティブ・ディレクターが何人かのアーティストや映像作家を選出しており、森山はその一人目。同ブランドは、「このプロジェクトは社会をアーティスティックな観点から解釈すると同時に、『サンローラン』の精神を表現している」と発表した。 「SELF」というタイトルは、“個性”や“自分自身”といったコンセプトを反映していることに加え、同ブランドのイニシャルも含まれている。今後の作品は、内容によりさまざまな展示形式となり、開催場所も異なるため、随時発表される。
「サンローラン」は長年にわたりアートと深い関わりを持っている。創業者のイヴ・サンローランによるオートクチュールは、ピエト・モンドリアン(Piet Mondrian)、フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)などの偉大な芸術家たちの作品から着想を得ている。